近年、病気を防ぐための感染症対策はとても注目されており、玄関手洗い場を設置している住宅が増えてきました。
コロナだけでなくさまざまな病原菌に効果が期待できる手洗い・うがいは、帰宅したらまずやること!ですよね。一般的に洗面台は浴室付近に設けられていることが多いですが、そこまで行くのに菌を家の中に持ち込んでしまう可能性もあります。玄関手洗い場があれば、部屋に入る前に手洗い・うがいをすることが出来るので安心ですね。そこで今回は、感染症対策にもなる「玄関手洗い場」のメリットデメリットについてお話ししていきます。
【玄関手洗い場のメリット】
◇帰宅後すぐに手洗い・うがいが可能
手洗い場を玄関に設置するメリットとして1番にあげられるのは、やはり感染症対策に有効という点です。現代では、細菌による感染はとても脅威となっており、出来る限り室内に外の菌を持ち込まないようにするのが重要となっています。帰宅後すぐに手洗い・うがいをすることで感染症のリスクを減らすことができるとされているため、玄関で手洗いを済ませることは感染症対策としての効果が期待できます。また、お子さんに手洗いうがいを習慣を身につけるのにも役立ちますね。
◇ゲストに洗面所を見せずに済む
一般的に浴室付近に設置されている洗面所は、洗濯物が置いてあったり家族の歯ブラシが置いてあったりとプライベートな空間であることが多いです。
来客の際に、あまり見せたくない・・・と思った経験のある人も多いのではないでしょうか。玄関に手洗い場があれば、プライベートな部分を見せなくても良く、ゲストも気兼ねなく使用することができますね。
◇玄関周りの掃除やガーデニングに便利
玄関に手洗い場があることで、玄関まわりの掃除やガーデニングなどの水やりにも便利です。手洗いをする際には、想像以上に床などに水はねしてしまいますが、玄関であれば掃除もしやすいですね。また、室内ではあまり洗いたくない汚れた靴やゴミ箱などを洗う際にも役立ちます。家の外に手洗い場がある場合、寒い冬場に凍結してしまうリスクがありますが、玄関内の手洗い場であれば凍結するリスクは軽減されるので安心です。
【玄関手洗い場のデメリット】
◇玄関のスペースが狭くなる
玄関に手洗い場を設置すると、どうしても玄関スペースは狭くなってしまいます。そのため、注文住宅で玄関手洗い場を検討する場合は、玄関を広めに設計する必要があります。洗面台の種類もさまざまで、中にはコンパクトタイプのものもあるので、設計する際には洗面台の大きさも考慮して検討しましょう。
◇コストがかかってしまう
手洗い場のまわりは水が跳ねるため、耐水性のある壁や床にしなければならないためコストがUPしてしまいます。その他にも、玄関に水栓をひく費用や洗面台本体の費用も必要となるため、玄関手洗い場を設置するにはコストがかかります。洗面台本体の相場はコンパクトタイプで10万円~20万円とされており、お湯を使用する場合は給湯工事が必要となります。
【玄関手洗い場を設置する際の注意点】
◇実物のサイズを見て確認しよう
洗面台や洗面ボウルを決定する際は、実物のサイズや使い勝手を実際に見てから決定しましょう。カタログを見ただけで決めてしまうと、いざ設置した際にイメージしていた大きさと違う可能性もあります。展示場などで、大きさや質感・色合い・使い勝手などを確認したうえで購入を決定するのが安心です。
◇高さの設定に注意
子どもが使うことを考えて低い位置に洗面台を設置するケースもありますが、そうすると大人が使いにくいので注意が必要です。子どもが成長することを考えて大人が使いやすい高さのものを選ぶことをおススメします。小さな子どもが使用する際には、踏み台を用意しておくと安心です。
◇水はね対策
洗面台周りは、どうしても水がはねやすいので対策が必要となります。洗面台の周りの壁や収納扉の表面などを、耐水性の高いものにしておくなどの対策をとり
ましょう。また、ボウル型の洗面台を設置する際は、カウンターの天板は水に強いタイルや石などを選ぶと安心です。
◇小物置きも考慮する
意外にも必要不可欠なのが小物を置く場所です。
手洗いにはハンドソープやタオルが必要となるため、それらを置ける場所を事前に決めておくと後々ゴチャゴチャしないので安心です。また、手に持っているものを手洗いの際に一時的に置く場所もあると便利ですね。
◇玄関スペース全体の統一感を考えたデザインを選ぶ
玄関は来客の際に1番に目につく場所なので、ごちゃついたイメージを与えることのないよう、見た目にもこだわりたいですよね。そのため、洗面台を選ぶ際には玄関や通路と統一感があるものを選ぶようにしましょう。まわりの壁や床の色・素材や雰囲気に合わせたデザインや色合いのものを選ぶことでインテリアが統一されてスタイリッシュでおしゃれな空間を演出することができますよ。
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