注文住宅を1から建てる時や、中古の物件をリフォーム・リノベーションしたい時に工事を請け負ってくれるのが工務店の存在です。
本来不動産会社と工務店というのは切っても切れない関係であり、全国チェーンのハウスメーカーが台頭するまでは、不動産会社に土地の仲介や売買を依頼し、設計士にデザインを依頼し、最後に工務店が施工を行っていました。
知多市でも建売り住宅が圧倒的に増えた現在、工務店と家の持ち主が直接やり取りをすることがほとんどなくなってしまっているのが現状です。しかし、今後こだわりや思いの詰まった注文住宅をお考えであれば、信頼できる工務店選びは大切な要となります。
工務店とは
住宅を建てる際に工事を総合的に管理する業者のことです。
工務店の規模によって、単純に数人の大工を雇って工事だけを請け負っているところから、専門の設計士や連携する設計会社を経由して仕事を請け負うところ、あるいは大手ハウスメーカーの仕事を専門にするところもあります。
知多市でも土地の仲介・売買からモデルルームの展示、建売り住宅の販売まで行う、地域密着型でありながらその地域においては大規模な実績を誇る工務店もあります。
また工務店ごとに得意とする技法も違っており、○○の家、〇〇ホームなどシリーズ化して特定のテイストを出しながらファン層を獲得している工務店もあります。このような工務店は、ほとんどハウスメーカーと同じ立場と言っても過言ではないでしょう。
良い工務店と悪い工務店の見分け方
実際に知多市で注文住宅を建ててから後悔することのないように、工務店選びは慎重に行いたいものです 。
一番良いのは、その工務店が工事を請け負った住宅で特に3年~5年以上経過している物件を見せてもらうのが確実です。
実際に住んでいる人に、水回りや外壁のメンテナンスのしやすさ、防音性、断熱性、遮光を含め総合的なデザインの面でどのぐらいの満足度か聞くことができれば間違いありません。どんなにイメージを膨らませて打合せを重ねても思い通りにならないこともあるのが住宅です。
最近は設計事務所も施工後に施工主が住まう前に見学会を行っているケースもあるので、気になる設計事務所や工務店がある場合は是非見学をさせてもらいましょう。
反対に知多市内でも経験が浅く知識の無い工務店や、実績はあっても信用の無い工務店は、後から違う工務店に聞いたらクオリティを落とした材料を使っていた、アフターケアを全て資材メーカーの責任に転嫁された、などのトラブルが必ず起きていますので建てた後の対応を重視して選ぶのもポイントです。
不安な点がある場合は、見積もりの段階で違う工務店にも依頼し、適正価格や工期を確認しておきましょう。
工務店に直接依頼をすると工事費は抑えられる?
注文住宅を1から建てるにあたり、ハウスメーカーの方が何かと料金が上乗せされているイメージもありますが、決まったパターンの中でパッケージ化されて部分的に注文住宅として受注している場合は資材や建材を全て工場で一括して生産することができるので、最終的な値段を抑えられるケースもあります。
反対に、他にはないかなり凝ったデザインの住宅を希望されている場合は、それに見合った技術と人材を持った工務店に依頼した方がハウスメーカーに依頼するよりも納得のいくまで話し合いの場を持ってもらえますし、知多市でも知識のある工務店側から提案されることもたくさんあります。
つまり、既存にある住宅を同じ条件で建てるならノウハウのある不動産会社やハウスメーカーに依頼した方が工事費を抑え工期を短縮することに繋がりますが、前例のないオーダーメイドの住宅を想定している場合は設計と工事の両面に精通している工務店を選んだ方がベターな時もあります。それは質の良い大工がいるかどうかにも左右される部分で、決まった部品を組み立てる手法が必要な家なのか、オリジナルでパーツ選びから細かい作業を必要とする家なのかによって求められる能力が違うという意味でもあります。
まとめ
今回は知多市内での工務店の役割と、その選び方についてお話ししてきました。
工務店の良し悪しは建てようとする住宅との相性もあるので、その工務店がどのような技法を得意としているのか、今までにどのようなコンセプトの住宅を施工してきたのかを見ると一目瞭然です。
価格についてはハウスメーカーと工務店を比べるにはそもそも土俵が違うので、注文住宅の中でも建売りの中で一部分を注文に変えるのか、土台からオリジナルを求めるのかによって依頼する業者は違ってくるでしょう。
自分色にカスタマイズはしたいけれど工事費は抑えたいという方には、既存の住宅にセミオーダーを加えるスタイルの住宅もあります。
どのような業者を選ぶのが最善なのかわからない時は、その地域で実績のある風土を生かした工務店をご紹介しますので、知多市で注文住宅をお考えの際はお気軽にご相談くださいね。
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