家を新築するとき、和室を作るか作らないかで迷う人は多いです。
確かに、現代の生活スタイルでは和室がなくても困りません。そのため全室洋室の家を建てる人もいますが、それでも多くの人が和室を作るかどうか最後まで迷う人もいます。
今回は、和室は何のために作るのかという点を踏まえながら説明していきます。
|メリット・デメリット|
和室の一番のメリットは汎用性の高さです。1つの部屋が居間にも食事スペースにも、寝室にもなります。座卓と座布団を置けば、応接室やリビングのような使い方ができる一方で、食事を運んできてそこで食べることもできます。座卓を避けて布団を敷けば寝室としても使えます。
使い方が限られていない和室がひとつあれば、どんな目的で部屋が必要になっても困らない点が便利ということになります。そのため、いざというときの客間として和室を確保しておく人が多いのです。
一方、デメリットは傷みやすく、定期的なメンテナンスが多い点です。
畳もふすまも障子も洋室の壁紙やフローリングと比べると傷みやすく、定期的に張り替えが必要です。障子やふすまの張り替えを自分でできる人が少なくなっている近年、業者に依頼することも増えています。その分だけ、余計に費用がかかってしまうというイメージを持っている人が増えているかもしれません。しかし、フローリングの床は簡単に張り替えられませんが、畳の張り替えは比較的簡単です。定期的なメンテナンスが必要なことは、長く美しい状態を保てるという点ではメリットともいえそうです。
|使い道|
和室は同じ部屋を幅広い用途に使える点が魅力です。例えば、家に1つ和室を作っておくと次のような使い方が可能になります。
・誰かが訪ねてきたときの客間として使える
もっとも多くの人が客間としての用途を想定して作っています。客間として使うとき、和室はお客様をもてなすためのリビングや応接室としての役割をする一方で、布団を敷いたら寝室にもなります。この使い分けは洋室には難しい点です。
・将来の同居に備える
親が歳をとったときに同居する可能性があるから和室を用意しておくという人も少なくありません。親が過ごしやすく、寝るときも落ち着いて寝られる場所として寝室を確保する人が多いです。
・子どもの遊び場や火事スペースとして利用
キッチンの近くに和室を用意しておくと、小さな子どもを遊ばせたり、アイロンかけなどの家事をしたりするのにも便利です。畳は柔らかく小さな子どもが転んでもケガをしにくいだけでなく、遊び疲れて寝てしまったときも昼寝の場所として使えます。
いかがでしたか?
これから家を建てようとする人にとって和室は必ず必要ではないかもしれません。
ご家庭の生活スタイルによって和室の有無を選択してみてください。
最近のコメント