全室空調

東海市で注文住宅を楽しもう~一度は憧れる全館空調 ~

日本は縦に長い国土であることから、北から南の気候の違いは同じ国と思えないほど差があります。しかしどの県にも共通して言えるのは、四季の寒暖差が激しくどの気候にも対応できる家作りが望まれている点です。
吸湿性の高い壁、気密性の高い窓やサッシ、断熱効果のある屋根…四季を通して快適に住まうための材料や建築様式の開発は日々進んでいる中で改めて注目されているのが「全館空調」です。
一戸建てならではの全館空調とは?またメリットやデメリットとは?

◆全館空調ってどんなもの?どんな家に合っている?

①全館空調とは各部屋に設置するルームエアコンと違い、天井に1台のメインシステムをはめ込んで一括で空調を管理していきます。
メインとなる設備が一つなので室外機も1台(タイプによっては2台)となり、部屋の外観を邪魔すこともありません。
以前は業務用・店舗用のイメージが強かったのですが、1年を通して家全体の温度を一定に保つための設備として、数年前から一般家庭でも取り入れられるようになってきました。
②全館空調はこんな住宅に合っている!
・部屋数が多く、部屋ごとの面積も広いため大容量のルームエアコンを3台以上稼働させているルームエアコンは24時間稼働させっぱなしにしたとしても、取り付けている部屋+繋がる廊下の途中までの空調を調節するのが精いっぱいですよね。そのため仕切りが多ければ多いほど住宅内での温度差が生まれることになり、その各部屋に家族が分散して過ごしていれば必然的に複数台のルームエアコンが必要になります。‘3台以上’が目安の一つなのは、メンテナンスや電気代の面から見るとそれ以上の台数を稼働させている場合は全館空調にした方が月々のランニングコストは抑えられるからです。
・小さなお子様がいる、高齢者と同居している、温度差にデリケートなペットを飼育しているお家全体を一定の温度に保つと、温度差による心臓や血管への負担が格段に低下するため、体温調節の未熟な小さいお子様や高齢者の方も安心して住まうことができます。
また室内で飼っているペットや水槽で飼育しているペットがいると、常に温度や湿度を一定に保つ必要があり、人間だけなら多少衣服の着脱で対応できる気候でも空調設備は必須となるでしょう。
・部屋ごとのテイストにこだわりポイントがあり、エアコンで雰囲気を台無しにしたくないルームエアコンは毎年新しいモデルが出るほど開発が盛んな分野ではありますが、性能を高めるとその視覚的ボリュームも出てしまうのが唯一の難点とも言えます。その点、全館空調は通気口も天井や壁にスッキリ収まっていますし、脱衣所やスキップフロア、土間やクローゼットなど、好きな場所に空気の出入り口を持って来られるのが魅力です。
③無理に全館空調にしなければならない理由もまた、ありません
ワンランク上の空間デザインができるため全館空調=贅沢という考えは根強いようですが、その面よりも考えておきたいのは、わざわざ全館空調にする必要があるかどうかは熟考しなければならないという根本的なスタート地点です。
部屋の仕切りが少なく、段差や階段で部屋を区切っているだけなら、ルームエアコンで事足りるケースもあります。在宅時間が短い、一部屋に家族が集まって過ごす時間が長いなどの理由で、ルームエアコン1~2台で十分なお家もあるでしょう以上のように、全館空調は注文住宅を考えている方なら誰もが一度は憧れるシステムではありますが、その設備代や取り付け費用、ランニングコスト、メンテナンス費用などを加味すると、決して安いお買い物ではありません。
間取り・住まうご家族の年代・今後の家族構成なども視野に入れた上で、納得のいく選択をしたいものですね。

◆全館空調は1年を通して快適に過ごせるだけではなく家全体の劣化を防ぎます

今回は、戸建てならではの設備「全館空調」について掘り下げてきました。
わかりやすいイメージとしてはホテルやデパートの空調設備で、天井はめ込み型のエアコン兼換気ができる設備を指します。
一ヵ所にメインの空調設備を取り付けておけば、各部屋の通気口を通って冷房・暖房・換気を24時間態勢で維持してくれるので、部屋ごとの温度や湿度のムラを減らせることがわかりました。部屋ごとの温度差がほとんど無いということは、冬場のヒートショック現象や真夏の熱中症対策にも非常に効果的ですし、植物やペットを飼育しているお家にも最適で、温度差・湿度差が少ないと建築資材が劣化しにくいと言われています。全館空調にする場合一番に想定しておかなければならないのはメンテナンス費用と、経年劣化による設備の取り換え工事費用です。メンテナンスは1年に1、2回フィルターの交換と合わせて3~5万円程度が相場で、エアコンの清掃を業者に3台分以上委託するよりはお値打ちではないでしょうか。ただし15年も使用すれば空調設備は経年劣化しますので、買い替えは必要です。一昔前に比べると設備そのものの金額は落ち着いてきましたが、それでも200万~300万円は想定しておいた方が安心でしょう。
他にも、東海市で注文住宅をお考えの方で疑問や質問などがある方は、お気軽にお問合せくださいね。

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